◎軍事分析家・神浦元彰のレポート「小沢秘書逮捕の政治スキャンダルで普天間基地移転が再始動か」(6ページ)
翻訳はアラン・グリーソン(在東京)
小沢一郎・民主党代表の政治資金を管理する公設第一秘書が逮捕された。遅くとも、この秋までに予定されている総選挙では、メディアの世論調査で、自民党は大敗して民主党が大勝すると推測されていた。
それなのに東京地検特捜部は、次期首相候補に最も近い民主党代表の金庫番を、政治資金の収支報告書虚偽記載で逮捕した。従来なら、修正申告で済む問題だと言われている。
なぜ東京地検特捜部は国策捜査と非難されることを覚悟で、この時期に、どのような理由で大ナタを振り下ろしたのか。ここで鮮明に思い浮かぶのは、民主党が政権を取れば普天間基地(沖縄県)を同県の米軍キャンプ・シュワブ沿岸に移転案を、すべてリセットしてゼロから検討を始めると表明したことである。(産経新聞 1月6日付け)米海兵隊がキャンプ・シュワブ沿岸に、普天間基地の代替え基地を作ることは、すでに日米政府が何度も合意し、確認文書を取り交わした経緯があった。
昨年12月19日、次期駐日米大使に内定していたジョセフ・ナイ氏が来日し、都内のホテルで民主党の菅直人民主党代表代行と鳩山邦夫幹事長と会い、ナイ氏は「日米地位協定や普天間飛行場の移転見直しに動いたら反米と受け止める」とクギを刺したという。
この会談の席には、普天間基地移転問題を米側代表でまとめたキャンベル元国防副次官補がいたという情報もある。しかし民主党幹部の二人から責任ある言葉は出なかった。
2月、クリントン国務長官が初訪日した際にも、小沢代表と普天間基地移転問題を話し合った。小沢代表はキャンプ・シュワブ基地沿岸に代替基地建設の確約はしなかった。名護市の地元住民、沖縄県、地元産業界、政治家や官僚など、普天間代替基地をめぐる移転問題は複雑な政治利権が絡み合い、動きが取れない状態だからだった。
そんな時、小沢代表の「在日米軍のプレゼンスは第7艦隊で十分」という発言が飛び出した。これをアメリカ側はキャンプ・シュワブ沿岸基地建設が、また反古にされたと判断した可能性はある。
小沢秘書が逮捕された直後の3月7日、突然、麻生首相は沖縄を訪問した。課題の普天間基地やキャンプ・シュワブ沿岸を視察することなく、形式的に県知事と会談し、「米軍基地問題に全力で取り組む」とだけメッシージを残して帰京した。小沢秘書逮捕の裏に、大きな政治力学が作用し、これで普天間移転問題が再び現実問題に復帰したことは間違いない。
◎ロサンゼルスの沖縄県人会の100周年記念事業が8月に行なわれる(6ページ)
今年で、100周年を迎えるロサンゼルスの沖縄県人会は「いちぬー・いちまでん=いついつまでも、世代から世代への橋渡し」をテーマに作り、100周年をもりあげている。
8月に行なわれる100周年記念事業は、8月28日(金)ガーデナ仏教会を会場に借りて行なう討論会でオープンする。午前9時から。
8月28日午後7時からは、レドンド・ビーチ・パフォーミング・センターでミュージカル「キング・ショー・ハシ」が沖縄来る劇団によって公演される。沖縄に実在したショー・ハシ王を描いている。
100周年記念晩餐会は8月29日(土)トーレンス・マリオット・ホテルで行なわれる。約800人の参加者を予定している。沖縄県人会芸能部による民謡・踊りが披露される。
8月30日は、午前10時からリトル東京の日米文化会館プラザで、無料公開の沖縄文化紹介イベントを行なう。
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